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クローン病患者から伝えたい~子どもを支える親ができること

この記事は、クローン病患者の視点から、親御さんへのヒントをまとめた体験記事です。

子どもがクローン病だとわかったとき、親として不安とともに、どうしていいかわからない気持ちが生まれるものです。
このブログでは、そんな気持ちを少しでも軽くできたらという思いで、クローン病患者としての体験や、日常の中で役に立った寄り添い方のヒントをまとめました。
この記事が、クローン病の子どもを支える親御さんの心に、少しでも寄り添えますように。


🍃はじめに~クローン病の子どもを支えるお母さんへ

クローン病という名前を聞くだけで、不安が胸いっぱいに広がることがあると思います。

「この先どうなるんだろう」「苦しむ姿を見たくない」

そんな気持ちを抱えるのは、とても自然なことです。

私はクローン病の当事者として、18年間この病気と向き合ってきました。

症状のつらさ、治療の不安、未来への絶望感。

多くのことを感じ、そのすべてを通して少しずつ自分なりの「暮らし方」を見つけてきました。

だからこそ、お母さんたちが抱える心配や迷いに、少しでも寄り添えたらと思っています。

当事者の子どもたちも、そしてその家族みんなが安心して暮らしていける。

そのために、親としてできることを一緒に考えていけたらうれしいです。


🍃「見えないつらさ」に気づいてほしい~クローン病の当事者として伝えたいこと

クローン病は、外からはわかりにくい病気です。

周りからは病気だなんて気づかれません。

私も周囲から「本当に病気なの⁉」と驚かれたことがあります。

でも、実際には・・・

お腹の痛みやだるさ、トイレの心配、体力の落ちやすさ…。

どれも本人にしかわからない感覚で、周りに説明するのが難しく、理解がされにくいです。

症状には波があり、昨日は元気だったのに、今日は動くこともできない。

そのたびに「どうして?」と気持ちが落ち込みます。

子どもならなおさら、自分の症状を言葉にするのが難しく、一人で不安を抱えやすいでしょう。

そしてもうひとつ。

「みんなと同じようにできない」ことが、子どもにとっては大きなストレスになります。

運動会、遠足、給食、友だちとの遊び…。

どれも本当は楽しみたいのに、体調がついてこない日がある。

その悔しさや寂しさは、当事者だからこそ痛いほどわかります。


🍃子どもが安心できる寄り添い方~そばにいるだけで安心になる

クローン病の子どもにとって、お母さんの存在は“安心”そして”最大の味方”です。

特別な言葉や励ましが必要なわけではありません。

つらいときにそばにいて、「大丈夫だよ」と言ってくれるだけで安心します。

不安な心が落ち着きます。

でも、お母さんが子供の将来をを心配してついたため息も、子供には、「自分に対してのため息」と感じ、自分に嫌気がさしたと思ってしまいます。
そして、お母さんに迷惑をかけてしまった…と自分を責めるのです。

できない日があってもどうか責めないでください。

子ども自身が一番悔しいし、申し訳ない気持ちを抱えているからです。

そんなときこそ、そばにいてあげてください。

お母さんの存在に子どもは救われるのです。


🍃日常生活で役立つ小さな工夫

クローン病の生活は、特別なことより“無理をしない工夫”が大切です。

食事は「無理をしない」

  • 食べられない日があっても大丈夫。自分のペースでゆっくりと。
    食べられない日が続くときは主治医に相談しましょう。

体調の波に合わせて予定を調整する  

朝元気でも午後にガクッと落ちることがあります。

  • 「できるときに、できる範囲で」で十分です。

学校や周囲とのコミュニケーション  

  • 先生に「波がある病気です」と伝えておくだけで、子どもが安心して過ごせる場が増えます。

どれも大きなことではありませんが、ゆっくりとその子に合った過ごし方を見つけてあげてください。


🍃最後に伝えたいこと~クローン病の子どもを育てるお母さんへ

クローン病の子どもを育てることは、決して簡単ではありません。

とくに食事管理は、最初のうちは難しく、戸惑うことも多いと思います。

クローン病は避けたほうが安全な食材も多くあります。

特に、脂質の管理はうんざりするほど大変です。

でも、少しずつ慣れていきます。

情報も、必要なことは調べればきっと見つかります。

だから、すべてをひとりで背負わなくても大丈夫です。

つらいときは誰かに頼っていいし、弱音を吐いてもいい。

あなたの存在そのものが、子どもにとっての安心であり、支えなのです。  

どうか、ゆっくりと、お子さんと一緒に進んでいってください。

あなたとお子さんの毎日が、少しでも穏やかでありますように。

同じ病気を持つ者として、心からそう願っています。

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